創作活動の中で「気付いたら同じような描写ばかりしている」「あれ……これ前にも書いたな」と、冷や汗を垂らした経験はありませんか?
まあ別に同じような描写ばかりすることが絶対的にダメだというわけではないんだけど。
でも「別の表現があるならそっちも試したい」という人は少なくないかと思います。(私がそう)
というわけでこの記事では、色んな表現辞典をご紹介します!
文も絵も漫画も、たまーに動画もつくる管理人がジャンル問わず集めた本の中から、特に役に立ったな~と思っているものを厳選しました。
文章表現系に役立つ本
まずは文章表現を考えるときに役立つ本をご紹介します!
語彙力図鑑
大きく6つのパートに分けられている言葉の図鑑です。
6つのパートはそれぞれ以下
- 「感情を表す単語」から「心身の反応」を引けるパート
- 登場人物の身体的特徴やポージングの描写のヒントになるパート
- 声に関する描写のヒントになるパート
- 「感触を表す単語」から比喩表現や描写のヒントを探せるパート
- 情景描写のヒントになるパート
- 色彩表現のヒントになるパート
それぞれのパートごとに、使用頻度の高い表現が押さえられている印象です。
使用頻度が高い表現はネタ切れを起こしやすいので、かなり助けられています。
日本向けの創作物に使いやすいヒントを中心に紹介してあるのも魅力!
ただ、1冊でいろんな情報を紹介している分、各パートの内容量はやや少なめです。一部に絞って細かく見たいときには向かないかも。
音の表現辞典
個人的には、漫画の効果音(かき文字)に迷ったときに取り出すことが多い辞典です。
同じ音ばっかり書いててそれでいいのか不安になったときとか。
文章表現にも使えます。
というか用例が文で載っているので、本来は文章で音を表現するのに使うのに適した本なのかもしれない。
演技面で特に役立つ本
文でもイラストでも漫画でも動画でも、登場人物に演技させたい場面は多々あります。
そんなときに私がよく使う本はこちら!
自然なしぐさイラストポーズ集 自然体のキャラクターがすぐ描ける
漫画のコマで同じようなポーズばっかり取らせてしまうなと思ったときに、ポーズ集を見ることが結構あります。
「何かを考えるシーン」とか「誰かと話すシーン」とかはどうしても繰り返し出てくる場面なので、場面を変えるよりその表現(演技)のバリエーションを増やす方が現実的だと思う。
そんなときにポーズ集があれば活用できます。
とはいえ、ポーズ集は「一冊だけでいつでも対応できる!」というたぐいのものではないので、この本に限らずいろいろ持っておくのがいいんじゃないかな~。
特にこのポーズ集は、場面や感情ごとにポーズを紹介してくれているので、この用途に合ってるな~と思う。
動作表現語辞典
漫画や文で「この場面ってどんな演技させればいいんだ……?」ってなったときに参考にする本です。
海外で出版されたものの翻訳版なのもあって、若干「これ日本でどこまで通じるかな……」と迷う表現もありますが、自分の中の引き出しを増やすという意味ではとても有用だと思う。
イラスト系で特に役立つ本
イラストの「表現方法」については、やっぱりイラスト本を見て分析するのがいいのかな~と思います。
ILLUSTRATION2023
毎年出ている注目イラストレーターさんの絵がぎゅっと集められた本です!
毎回「絵っておもしろいな!」ってなる。
知らないイラストレーターさんの知らないイラストがいっぱい載ってるのがとても助かる。
知らないものってなかなか買う機会ないからな~!
新しい絵の表現を探すときに役立つと思う。
この記事で紹介した本のまとめ
おまけ・本以外の表現のヒント
これはどちらかといえばこの記事を読んでいる人に聞きたいくらいなのですが、本以外にみなさんどこから表現のヒントを仕入れているのでしょうか。
とりあえず、私が(意識的に)探しに行くことがあるものを書き出してみたので、何かの参考になれば幸いです。
- 好きな漫画
- 好きな画集
- MMD動画やライブDVD
- 好きな歌
漫画や画集は言わずもがな、漫画や絵のヒントを探すのに見に行きます。
MMD動画やライブDVDは、「見栄えのいい画面」や表情の参考にしようと思って見に行くことが多いです。
かわいくて見入ってしまうんだけど。
好きな歌は、主に歌詞から比喩表現のヒントとかを探す目的で聞きに行ったりします。
何をヒントにするにしても、表現をそのまま使うんじゃなくて「その表現のどういう部分がいいと思ったのか」を自分の中で掘り下げて取り入れるのがコツなのかなと思う次第。