「ファンアート描きたい~」「でもどれだけ描いてもキャラが似ない~」という現象、あると思います……。私にはあります。
「似せるためにはキャラの特徴を捉えよう!」ということになると思うのですが、そうは言われてもそのやり方がわからんのよってなっていませんか?
この記事では、私がキャラクターの特徴を捉えるときに注目しているポイントを整理してみました。
参考になれば幸いです~。
「キャラの特徴を捉える」ことで似せるやり方
キャラの特徴を捉えた絵は、そのキャラが持つ特徴を分析・把握して再現している絵といいかえることができると思います。
キャラの特徴を捉えるには、特徴を分析する必要があるということになりそうです。
「分析」って何すればいい?
分析の手法にはいろんなものがあって、分野とか目的とかにあわせて適した手法を選ぶことになります。
いざ「分析しよう!」と思っても手が止まってしまうのは、この分析の手法を把握していないからかもしれません。
ちなみに、分析という言葉の定義の参考として、小学館のデジタル大辞泉を引くと下記のようにあります。
というわけで、キャラクターを構成する要素や成分を把握しましょう!
「キャラクターの要素や成分を分析する」とは?
それでは、キャラクターの要素や成分を分析するってどういうことなのでしょうか。
ここでは「人間ベースのキャラクターを絵を描くため」に分析すると仮定しますね。
人間ベースのキャラクターの場合は、人型という大まかな形状はおおむね共通しています。
それをさらに分析するわけなので、顔のパーツや体のパーツごとなど対象を絞って、それぞれの形・色・大きさなどを確認・分類することになります。
このとき、「色」についてはわかりやすい場合が多いです。一方で「形って何~!?」となるときがあるかもしれません。
色と形の分析について難易度に違いがあるのは、事前知識の有無が原因かも。その点をちょっと確認してみましょう。
「パーツの形」って何?
人型キャラのパーツ、例えば目を考えてみてください。
色は多少あいまいな色でも、「赤っぽい」とか「青っぽい」とか知っている色の中から近いものを見つけて比べることができます。
でも、目の形となると、どんな形があるか知っていないとなかなか分類できません。
つまり、分類するためにはどんなカテゴリがあるかを知ってる必要があるんです!
ということは逆に言えば、目の形の種類をいくつか知っていれば、どの型に近いかを見比べて分類していくことができる!はず!
「パーツの大きさ」はどう考える?
パーツの大きさを捉えるときは、ほかのパーツとの比率で考えるのがおすすめです!
「6頭身」とかの考え方がわかりやすいかも。
各パーツがどこと同じくらいのサイズか、近くにあるパーツとどれくらいのサイズ比率かなどを確認してみましょう!
この辺は絵柄にもよるので、余裕があればその点も加味できると理解を深めやすいと思います。
キャラの特徴を捉える手順
「キャラクターの特徴を捉えるときに私がやっている手順」をざっくりまとめてみました。
一例として参考にしていただければ幸いです!
- キャラを象徴する特徴を確認する
- 顔の特徴(目・髪型・口・パーツの比率と配置)を捉える
- 体の特徴(体格・身長・服)を捉える
以下補足です!
キャラを象徴する特徴を確認する
まずはキャラを象徴する特徴を確認します!
ここでいう「キャラを象徴する特徴」とは、人型キャラの基本形と違いが大きい部分とか、タトゥーとか。
「これがあるからこのキャラ!」といえるような部分です。
忘れると誰かわからなくなっちゃうことがあるので注意しておきましょう~。
顔の特徴を捉える
顔の特徴が掴めていればたぶんかなり似るはず……。
なので、ファンアートを描く際などは、まず顔の特徴を確認します。
目の分析
目ってかなり印象を左右するパーツらしいのですよね。
似せるためにもぜひ注目しましょう!
目の形・瞳孔・上まつ毛・下まつ毛・まぶたあたりを見ています。
(瞳孔やまつ毛は絵柄の影響も大きい)
目の形
目の形の種類について、私はとりあえずこんな感じで分けています。
- 丸目
- 縦長目
- ツリ目
- タレ目
- 狐目
- 猫目
- 糸目
この中から一番近そうなものを選んで、それとの違いを確認するよ。はっきり分けるのは難しいので、「大体これに近い」とか、「これがベースになってそう」くらいで大丈夫です。
目ってほんとにいろんな形があるんだな~となっておもしろい。
瞳孔
瞳孔の色・形・大きさも、似せるのに重要なポイントかな~と思います。
瞳孔の色は、白・黒・瞳に似た色などが多い印象です。
形は真ん丸か、楕円かなどがポイントです。星やハートになってるキャラもいますよね。かわいい。
上まつ毛・下まつ毛
まつ毛の描き方でも印象は大きく変わります。
上まつ毛と下まつ毛がそれぞれどんな感じかを確認してみましょう!
毛の向きや量がポイントです。
多いか少ないかだけでも見ておくといいかも~。
漫画が原作のものだと、上まつ毛の太さ≒量と捉えるとわかりやすいかもしれません。
まぶたなど
一重か二重かを確認しておくと、なんとなくのイメージを近づけやすくなります。
あとは目元のクマとか。
メイクをしているキャラなら、そのメイクの仕方とかもざっと確認しておきましょう!
髪型の分析
髪型の分析は、前髪・横髪・後ろ髪くらいにざっくり分けてやるとわかりやすくなると思います。
「どうしてももっと似せたい」という場合は、まずは基本スタイルを参考にしましょう!
ヘアスタイルをアレンジするのも楽しいから、その場合はまた話が変わってきますね。
前髪
前髪はこんな感じにざっくり分類して考えることが多いです。
- V字
- M字
- 重ためパッツン
- 軽めパッツン(シースルーバング)
- 流してるやつ
- オールバック
髪の毛って他のパーツよりも状況によって見た目が変わりやすいので、捉えにくいよね……。
横髪・後ろ髪
まずはそれぞれざっくりとしたシルエットを把握します。
ツインテールやポニーテールなどわかりやすい髪型のときは、それも重要な情報として頭に入れておきましょう!
その後で、頭のどのあたりでくくっているのか、髪の房の流れはそれぞれどういう向きかなどを確認していくといいよ~。
口
口は絵柄の影響もかなり大きいパーツだと思うので、形をそのまま真似するのが難しい部分な気がします。
でも、平常時にどんな形になっているかだけでも把握しておくと、表情を作りやすいかも。
私はざっとこんな感じで分けて捉えています。
- ほぼ横線
- にっこり
- ヘの字
- アヒル口
パーツの比率と配置
各パーツの大きさ比率と配置は、お顔全体の雰囲気を左右します。
子どもっぽいとか大人っぽいとかを決める要素です。
大人顔と子供顔のどっちに近いのかなどを確認します!
体の特徴(体格・身長・服)を捉える
体の特徴として、体格・身長・服などを確認してみましょう!
体格
体格は自分の中である程度「ベース」を持っておくとそれと比べてどうかで方針を定めやすいと思います。
- 細身
- がっしりしてる
- 筋肉質
- ぽっちゃり
などです!
私の場合は推しの傾向が偏りすぎてて、描く機会のある体格にあんまり種類がない……。慣れていない体格は毎回描き方を調べつつやっています。
身長
身長は極端に低いとか高いとかでない限り、1枚の絵に1人だけ描くときはそこまで気にしなくてもいいかもしれない。(もちろん余裕があるなら考えると完成度みたいなものが高まりますね!)
1枚に2人以上いる絵を描くときに、2人の間にどれくらいの差が出るかを意識して描くとそれっぽくなると思います。
小さい方の頭頂が大きい方の顎の高さ……とか、そんな感じ。
服
服は構造をある程度把握して描けるといい……と思うのですが、構造を把握しようと思ったらある程度服の種類を知っておく方が便利です。
気が向いたときに服の種類や、服のパーツの種類を調べてみましょう~。おもしろいよ!
描いてみたけどなんか違う~という場合
分析して描いたつもりでも、なんか違うな……となることは少なくありません。
「なんでやね~~~ん」と思いながら、再度分析していきましょう……。
このとき、自分の描いた絵の特徴も分析すると効果的な修正方法が見つかりやすいです。
可能性が高い原因としては、下の2つが考えられます。
- 分析した内容が十分に反映されていない
- 分析した内容がちょっとズレていた
自分の絵を見て、パーツごとにもともと描きたかった特徴が出ているか確認してみましょう!
出ていなかった場合は出せるようにそれぞれの練習をしましょう……!
特徴が反映されているのに似てない場合は、もしかしたらキャラクターの特徴分析の段階でちょっとズレがあったのかもしれません。
そういうこともあります。
ちょっと大変だけどもう一回やりなおしましょう~!
色んな考え方から自分にあったものを選ぶといいと思う
今回は、私がやってるキャラクターの特徴のとらえ方を紹介しました!
こういう「捉え方・考え方」って人によっていろんな方法があります。
できればたくさんの人の考え方を参考にしながら、自分にあったものを探してみてください!
その足掛かりのひとつとして、この記事が役に立てば幸いです!
それでは、この記事は以上です!