管理人・くじらげの家にも推しのぬいたちがいます。
「いっしょにおでかけしたい」と思う一方で、私は持ち物が多いタイプでしかもカバンを複数持つのはわずらわしい。
「でも連れ歩きたいな……」という気持ちが大きくなってきたので、専用のカバンを作ることにしました。
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今回作ったポーチの概要
ショルダーバッグタイプの「ぬいとおでかけするためだけのカバン」です。
こんな感じ!
作るときに意識したのは以下の点です!
- 外からもぬいが見えてかわいいデザインにする
- ぬいと逆の面はシンプルなデザインにする
- ひとつのカバンにぬいと財布とスマホとポーチが入る
- 写真を撮るためにぬいを取り出すときにもたつかないようにする
こういうカバンを探してるんだよね~、という方はぜひ作ってみてください!
ぬいとおでかけ専用カバン備忘録
「ぬいとおでかけするためだけのカバン」の材料とか作り方とかを記録します!
大まかな流れ
まずは大まかな流れを押さえましょう!
- 布を切る
- 布に穴をあける
- カバンの底になる部分を作る
- 布を縫い付けて全体を組み立てる
以上です~。流れとしては単純です。
この時点で作業の流れをイメージしておけば、この先もおそらくやりやすいよ。
細かい流れは後の項目で解説しています!
使った材料と道具
材料
- 合成皮革
- ビニール生地
- ロウビキ糸
- Dカン
- カバンの紐(肩紐)
道具
- 革用手縫い針
- 目打ち
- 穴開け位置の目安になるテープ
道具は100均でも揃うよ!私はどれもダイソーで買いました。
(目打ちに関しては、完成度を高めたいなら手芸屋さん等で4連になったものとかを買うといいかも。穴の間隔を均等にしやすくなる)
材料は、100均に売っているものもあるけど、できれば手芸屋さんでしっかりしたものを買うのをおすすめします。
通販でも買えるよ~。
今回作るのは外出時に使うカバンなので、強度と見た目が結構大事だから……。
革製品ならではの注意点
- 革製品を縫製するときはロウビキ(蝋引き)糸を使おう
細い普通の手芸糸で革製品を縫製するのは、耐久性や穴の大きさなどいろんな面で不安があります。おすすめしません……。
(革は縫い糸で穴をあけにくいので、目打ちなどを使って先に穴をあけておくよ)
そのため、革用に太めの束になった糸を使うことが多いです。
また、その糸の束がほつれたり変にもつれたり緩んだりないように、蝋(ロウ)を引いてから使うのが一般的です。
強度や見栄えに大きく影響するので、蝋引きした糸を使う前提で考えましょう!
ただ、「たまに手芸で作りたいものを作る」くらいの楽しみ方をしている人にとっては、ロウを買ってそれを融かして糸にしみこませて使える状態にして……という作業はなかなか難しいと思います。
面倒くさい部分も多く、私は早々に諦めました。
同じように諦めそうな人は、もともと蝋引きまでされた「ロウビキ糸」を購入して使ってみてください~!
私がよく使うのはこれです。↓
性質上、多少ロウでベタベタしてはいますが、適量のハンドクリーム塗った直後くらいのべたつき具合なのでそこまで気になりません。
-革製品の縫い方-
革製品は、縫い穴をあらかじめあけておいてから、蝋引きした糸を使って塗っていくのが一般的のようです。
詳しいやり方は専門のサイトとかで見る方が絶対わかりやすいし致命的なミスとかも防ぎやすいと思うので、私が参考にした記事を下記に記載します!レザークラフトについてのサイトです。
革をきれいに縫い合わせる方法とコツ | レザークラフト入門講座 (leather-craft.net)
詳しい作り方
ここからは詳しい作り方を記載します!
①革と布を必要な分切り分ける
まずはカバン本体になる革、底と仕切りの部分に使う布をそれぞれ必要な分切ります。
どんなサイズのカバンを作るのかを考えておきましょう~。
カバンのサイズと革・布パーツのサイズを決定するときのポイント
カバンのサイズは「横幅・高さ・奥行き」の3つを決めましょう!
横幅と高さは、持ち歩きたいぬいのサイズを基準に少し余裕を持たせるのがいいのかな~と思います。
ぬいを二人並べる場合の横幅は「2人分の横幅+両端2~3cmずつくらいの余裕」で考えると綺麗に収まると思う。
両端の余裕を大きくし過ぎるとカバンの中でぬいがめちゃくちゃ動くので、外から見たときに顔を覗かせにくいです。注意。
奥行きは普段の荷物の量に合わせて調整しましょう。
②窓を開けて透明の生地を縫い付ける
全体を組み立てる前に、窓を開ける革生地(側面D)に透明生地を縫い付けます。
透明の生地を通販で購入する場合は「クリア生地 手芸」などで検索するとたぶん出てくる。
(作業画像のときは、100均でクリアケース買ってきてそれを解体して使いました。生地を買う方が割安だとは思います)
流れは以下です。
- 窓を開ける革生地(側面D)の窓部分をくりぬく。
- 透明生地を必要な分用意して、革生地(側面D)に固定する。
- 革生地(側面D)と透明生地を固定した状態で縫い穴をあける。
- 縫い穴を利用して縫いつける。
窓のサイズはお好みでどうぞ!
位置はやや高めにしておくとぬいのお顔が見えるようになります。(大きい窓をつける場合はあまり関係ないですね!)
後から思ったけど、革生地(側面D)を透明生地で作れば窓付けの手順省けたな~。
一面がクリア素材タイプのカバンもかわいいかも。
その場合は革生地(側面D)をまるっと透明生地にさしかえてください。
③革生地に縫い穴をあける
窓付けまで終わったら、一度、革生地を底になる部分を基準に展開図っぽく並べてみます。
どの辺とどの辺を縫い付ければカバンになるのかを確認して、革生地に縫い穴をあけていきましょう。
今回は縫い付けた部分がカバンの内側になるようにしたい(外から見えないようにしたい)です。
そのために、縫い付けたい辺を合わせる際に、布生地の外側部分が重なるようにして重ねます。
生地が動かないようクリップなどで固定して、端から1cm~1.5cmくらいのところに縫い穴をあけます。
しっかり固定するのとしないのとでは作業しやすさや出来栄えが大きく変わります。ぜひ固定してください。
この段階では、底と4つの側面をそれぞれ縫い付けるための縫い穴をあけましょう。
補足
底を組み立ててから側面の辺を縫うための穴をあける方が、ズレが少なく完成品が見栄しやすいかなと思ったので、この記事ではこの手順で紹介してみました。
ただ、先に一通りの縫い穴をあけてしまう方が、後の作業が楽かもしれません。
その順だと底を縫ったときにズレた部分がごまかしにくいけど……。
(写真では、先に底の4辺縫い終わってから側面の穴開けの順でやってます)
お好みでどうぞ!
④内部の仕切りをつける
今回のカバンの一番のポイントは、「ぬいを入れる外窓付スペースとそのほか荷物を入れるスペースがどちらも実際に使える状態であること」です。
なので、底部分にぬい用スペースと荷物用スペースを仕切る板をつけます。
色んな仕切り方を考えたのですが、その中からできるだけ楽に作れそうな構造を採用しました。
⑤本体を組み立てる
一つの側面に窓をつけ、底に仕切りをつけおわったら、本体全体を組み立てます!
どの辺から縫い付けていくかで作業のしやすさが変わると思うので注意です。
この記事では、管理人・くじらげができるだけ楽そうだなと思った方を採用しています。
底と4つの側面をそれぞれ縫い付ける
まずは、底になる革生地(側面B、仕切り付き)と、側面用の革生地(側面A1,A2,C,D)をそれぞれ縫い付けていきます。
細い部分の作業を後に残すと面倒だなと思ったので、「底と側面A1」,「底と側面A2」を先に縫いました。
穴を開けたときと同様に、革生地の外側になる方同士を重ねた状態で縫っていきます。
その後、「底と側面C」、「底と側面D」をそれぞれ縫います。
角の部分が縫いにくいのだけど、4隅までしっかり縫い切っておきましょう!
カバンの強度にかかわります!
側面を縫うための縫い穴を開ける
次は、側面と側面を縫うための縫い穴を開けます。(画像1つめの中黒)
カバンの下の方は特に作業しにくいけど、ちょっとがんばりましょう……。
革生地は、おそらく思っているより力を加えても問題ない場合が多いです。
側面A1,A2,Cの上部分を少し折り返して縫い穴を開ける
側面A1,A2,C部分にも縫い穴を開けます。(画像2つめの・中黒)
上から1cmくらいのところで折り返して、折り返した部分に縫い穴を開けていくイメージです。
(完成したときに画像のようにするための工程です。)
側面Dとフタ部分を縫うための縫い穴を開ける
次は側面Dとフタ部分を縫うための縫い穴を開けます。(画像3つめの・中黒)
穴開けが続きますね、がんばりましょう。
もしマグネットなどのボタンをつける場合は、このタイミングで側面Cに縫い付けておくと楽です。
Dカンをつけるための部品を用意する
Dカンをカバンに取り付けるための部品を作ります!
詳しくは画像を参照してください!
側面をそれぞれ縫う
この先縫う予定の場所について一通り穴開けが終わったら、側面同士を縫い付けていきます。
私は「側面Dと側面A1」→「側面Dと側面A2」→「側面CとA1」→「側面CとA2」の順で縫いました。
(この4か所はあまり順番関係ないかもしれない。)
下の方を縫うのがかなり大変だと思うのですが、ここをしっかり縫っておかないと破損の可能性が高まります。
少しずつ、根気よく縫いましょう。
この工程が終わったらかなりカバンっぽくなるよ!
革生地をひっくり返す
全体の組み立てが完了したら、布生地の表裏をひっくり返しましょう。
もうほぼカバンです!
しっかり縫えてさえいれば、ある程度ぐいっと力を入れて引っ張っても大丈夫です!
やりにくい場合は少し角度を変えながらぐいっとひっくり返しましょう。
側面Dとフタ部分を縫う
側面Dとフタ部分を縫っていきましょう!
この工程までやってからひっくり返すのでもいいんだけど、フタが長いとその作業がやりにくいです。
側面Dとフタ部分を縫い合わせるときも、ここまでと同様に外側同士を合わせて縫うよ!
側面A1,A2,Cの上部の折り返し部分を縫う
折り返し部分に穴を開けたところを縫います。
これをすると、カバンが少し自立しやすくなると思う。
この工程とボタン・金具付けの工程はどちらが先でも大丈夫です!
④ボタン・金具をつける
仕上げとして、ボタンや金具をつけます。
今回のカバンでは、肩ひもをつけるためのDカンが必須です!
ボタンはお好みでどうぞ!
Dカンを取り付ける部分は強度が確保できるように2重にしてみたりしっかりめに縫ってみたりしてください。
肩ひもは売ってるやつ買うか、すでにあるカバンのものを付け替えるのが楽です。
ぬいとおでかけするためだけのポーチ完成~!
今回は、ぬいと気軽におでかけするためのポーチを作ってみました。
完成したものはこんな感じ。
カバンを自作する場合は、自分がよく連れ歩くぬいと、持ち歩く物のサイズに合わせてカバンを作れていいですね!
慣れてきたらカスタマイズできる場所も増えていくと思うので、ぜひ色々試してみてください~。
それでは、この記事は以上です!