自分用に作った本用のブックケースが欲しくて試行錯誤したことがあります。1つだけでよかったから、印刷会社に頼むのは高価すぎて踏み切れず……。
「厚紙ってどうやって組み立てればいいの……」と悩んで一度諦めたのですが、別のものを作ろうとしたときに応用できそうな方法を見つけました!
それが「カルトナージュ」という工作方法です。頻繁に手芸をする方にとっては珍しくない技術だと思うのですが、私は全然知りませんでした。でもわりと簡単!嬉しい!
「カルトナージュ」では厚紙と厚紙をくっつけて箱を作ることができます。
自作ブックケースの完成例
実際に作ったものはこんな感じです。
くじらげ的カルトナージュの魅力
- 欲しいサイズぴったりの箱を作れる
- 好きな柄の箱を作れる
- 応用できる幅が広くて便利
- 簡単で楽しい!
「欲しいサイズぴったりの箱を作れる」って、たぶんオタクにとってめちゃくちゃ良くて!!!
具体的にはお気に入りの同人誌をまとめるためのケースを作ることができます。
なんちゃってカルトナージュでブックケースを作る
カルトナージュのやり方をざっくり把握したうえで、ブックケースを作りました。その備忘録です。
※入れるものがB6サイズの自作同人誌2冊(重ねたときの厚みは2.5cmくらい)なので、強度はあんまり意識していません!
ブックケース作りのざっくりした流れ
- 厚紙を切ります。
- 水張りテープを使って厚紙を組み立てます。
- 外側におしゃれな紙か布をはります。
- 完成!
必要なもの
- 厚紙
- 水張りテープ
- 側面に貼る紙もしくは布
- 水
- のり
厚紙の厚さはいろいろ売っていますが、漫画の特装版などでよくあるブックケースをイメージしているなら0.5mm厚くらいがおすすめです。私は化物語(原作)の装丁をイメージしていました。
薄い方が切りやすいので、慣れていなくても扱いやすいと思います。
はじめ2mmで作ったけど厚すぎた。がっしりしたケースが欲しいなら2mmもありかも。
自作ブックケース備忘録
今回のブックケースの作り方を書き留めておきます!
もし興味があったらやってみてください~。
①厚紙を切る
まずは、ほしいブックケースのサイズに合わせて厚紙を切ります。
今回は、三方背スリーブケースと呼ばれる一般的な形のブックケースを作りました。用意したパーツはこちらです。
上記画像は、B6同人誌2冊(厚さ計2.5cm)を入れるためのサイズ設計になっています。
入れたい本のサイズに合わせて調整すれば、自分が欲しいサイズのが作れるよ。
サイズ調整、使えそうなら下記を参考にしてください~。
水張りテープのおかげでかなりしっかりくっついてくれるので、多少パーツががたがたでも問題ないです。
②水張りテープで厚紙を組み立てる
厚紙をそれぞれパーツごとに切り分けたら、さっそく組み立てていきましょう!
カルトナージュでは、水張りテープというテープを使います。
濡らすことで厚紙と厚紙をくっつけられるようになるテープです。私はそんなテープがあるなんて知らなかったよ。すごい。
まずは厚紙と厚紙をL字になるようにくっつけていくよ!
下記の流れを確認してからやるのがおすすめです!画像と合わせて確認するとわかりやすいと思います。
これで厚紙①と②がくっつきます。
ここからは同じ作業で辺をくっつけて、箱を組み立てていきます!
どの辺からくっつけても最終くっつけばそれでいいのだけど、内側から作業しておく方が最後まで作業が楽です。
迷ったら下の画像を参照してみてください!
③外側におしゃれな紙か布をはる
箱が完成したら、仕上げとしておしゃれな紙か布をはり付けます。
好きな柄のを用意しましょう!自分の好きな色で選ぶのもよし、収納する本に合わせて選ぶのもよし、自由です。これ選ぶの超楽しい~!
「この工程でどれだけ綺麗にはりつけられるか」は見栄えに影響するので、できるだけがんばりましょう!
箱側にボンドをつけて、できるだけ紙・布を引っ張りながらくっつけていくとシワになりにくいです。私は大きめに布を用意して、余った分は本を出し入れするところに折り込んで処理できたことにしました。
がんばって貼ったものがこちら。
④完成!
すべての外側の面に紙か布を張り終わったら、ブックケースの完成です!かわいい~!
カルトナージュというこの手芸法は箱作りに使われることが多く、その場合は箱の内側にも布などを張るみたいです。めっちゃかわいい。
でも内側の処理がちょっと大変そうで心が折れたからやめました。自分用ブックケースなので諦めても全然問題ないです。
必要な分だけブックケースをつくりたいときにおすすめ
たとえば本を作ろうとするとき、印刷会社さんに依頼してたくさん刷るならノベルティや装丁の一種としてぴったりサイズのブックケースを作れます。でも、1部とか本当に少しだけしか刷らない場合、その方法ではかなり割高な印象です。
そんなときは「自分で作ってしまうのもありだよ~」というお話でした。
あと単純にかわいいし、A5サイズなどの収納用品があまり流通していない本用にサイズ調整できるのも便利です。
気になる方はぜひ試してみてください~!
それでは、この記事は以上です!